「いのち」を与えるために

  • クリスマスとは

クリスマスは、神が人類のために救い主を与えてくださったことをお祝いする日です。

 

「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。(ヨハネ3:16)」

 

  • 悲しみの根っこ

私は、18 歳の高校三年生の時に洗礼を受けました。それまでの私は、どんなに友達といっしょにいても、満たされない思いがいつもありました。自分が自分でいられないような感覚を覚えていました。誰にも言えず、そう見られないように振る舞いましたが、心の中はぽっかりと穴が空いていました。「虚しい」という言葉さえ知りませんでしたが、拭えない虚しさがありました。

また、弓道部に所属していましたが、どうしても一人の同級生との間にできた溝を埋められず、その同級生が活躍したり友人と楽しそうにしていると辛く、逆にその同級生が不調であったり独りぽつんとしているとほっとする自分がいました。そんな自分をどうすることもできませんでした。

そのような時に、クリスチャンの親に送られてきていた聖書のメッセージが入ったカセットテープを自ら聞くようになりました。そこで知ったことは、虚しさも、寂しさも、劣等感も、そして自分の願うことができず逆にしたくないことをしてしまう歩みも、根っこは創造主なる神に背を向け神から離れているためであるということでした。それを聖書は「罪」と告げます。

 

  • 「死」から「いのちへ」

そのような神に背を向け神から離れている私たち人間を、神は捨てず愛され、神のひとり子イエス・キリストを遣わしてくださいました。

聖書は、神から離れている状態を「死」と言い、神に立ち帰り神との関係が回復している状態を「永遠のいのち」と言います。

神は、私たち人間を愛し、「死」から救い、「永遠のいのち」を与えるために、ひとり子イエス・キリストを遣わしてくださったのです。

 

  • 低く貧しくなられた救い主

イエス・キリストは、家畜小屋で生まれ、飼葉桶に寝かされました。そして、イエス・キリストは、十字架で死なれました。私たちのすべての罪を自ら引き受け、身代わりとして神の刑罰を受けられたのです。イエス・キリストは、誕生から死に至るまで徹底的に低く貧しくなられ、ご自分を信じるすべての者に全き罪の赦しと永遠のいのちを与えてくださいます。

クリスマス、神が私たちを愛し永遠のいのちを与えるために遣わしてくださったイエス・キリストのご降誕を感謝しお祝いしましょう。

 

メリークリスマス!

守谷聖書教会

牧師 鈴木洋宣